悪徳オンライン塾・予備校の見分け方を列挙しておきます。
① 費用をごまかす
オンライン塾・予備校を検討する人の大半はSNSやホームページを見て探すことになると思いますが、なかには料金が『要問い合わせ』といった形で非公開になっていたり、『〇〇円~』といった曖昧な形になっていることがあります。問い合わせに対して書面で明確に金額を提示してこない場合、まず間違いなく詐欺です。
② 電話営業をしてくる
こちらからは問い合わせをしていないのに勧誘の電話をかけてくる業者がいますが、これはまともな業者だったら絶対にしないことです。
電話で勧誘をしてくる塾や予備校は、いきなり「うちの塾(予備校)にはいりませんか?」というような文句で勧誘はしてきません。彼らは電話に出た子ども、親にどのような言葉をかけているかといいますと、「無料で説明会をしている」、あるいは「受験の対策説明会を行っています」と切り出します。このようにして呼び出した後は個室に閉じこめて、あとは何時間もウチに入らないと大学に受かりませんよと半ば強引に契約させる手口です。
③ 授業料を一括払い、かつ、返金制度がない
悪徳業者は大金を一括で払わせようとします。一定期間分の授業料をまとめて払うのが契約条件となっており、契約後にその塾・予備校の教え方が悪い、成績が伸びないということが分かって解約したとしてもお金は戻ってこない契約になっていることがほとんどです。返金制度の有無は必ず確認しましょう。また、分割払いを希望した場合でもローン会社と高額なクレジット契約を結ばせるという手口があります。
④ 高額教材を買わせようとする
これは昔からある典型的な家庭教師・個別指導絡みの商法ですが、今では良心的な業者は教材の販売は行いません。生徒が希望する教材(学校の教科書や市販の参考書)を利用したり、派遣業者が用意する教材を利用するにしても、授業料に含まれているケースが大半です。
⑤ 口コミがステマ
塾比較のサイトやYahoo知恵袋などで称賛コメントばかり書かれている業者は、第三者を装って良い評判を広めようとするステルスマーケティング(通称ステマ)に力を入れている可能性があります。
⑥ 追加料金が多い
広告でうたっている月謝以外に、いろいろな名目でお金を取って年間の支払い総額が高額になってしまうことがあります。10万円以上する夏期講習を強引に勧めてくるなど、最初に合意した以上の出費が必要となる場合、悪徳業者の可能性があります。
⑦ ほめるだけで改善させようとしない
個別指導系の塾・予備校は何でもいいから生徒を獲得して入塾金と月謝をできるだけ引っ張れという方針のところが多く、講師は内容に関係なく生徒をひたすらほめ続けます。保護者の「塾に通っていれば安心」という心理を悪用した、塾・予備校というよりはほめほめ詐欺グループ、もしくは子どものキャバクラと揶揄されたりもしています。
⑧ 担当者が学生のみ
オンライン塾・予備校は初期費用がほとんどかからないため参入障壁が低く、学生がバイト感覚で運営しているところもあります。学生だから能力が低いというわけではありませんが、まっとうな大人の常識は通用しない可能性があります。